なぜ、帰ってはならないのだろう。
なぜ、誰も、喜びで迎え入れてはくれないのだろう。
どれほどの月日が流れたことか。
どれほどわたしが、ふるさとへの帰還を待ち焦がれたことか。
ながいながい、ときには自らの、生まれてから幼い日からの、遠い遠い記憶の、か細い糸をたどりながら。
何度も何度も、生まれ変わり命をつなぎながらの。
ようやくたどりついた、旅の終わりだった。
私の見てくれはもはや私ではないかも知れぬ。
だが、わたしのこころは。
ふるさとや愛する家族を思い焦がれるわたしのこころは。
何も変わってはいないのだ。
あのころと何も変わりはしないのだ。
幾度拒まれても滅びようとも。
いかなる手立てを講じようとも。
何度も何度も。
生まれ変わろう。
故郷の土へと還る日までは。
(『Galactic Storm』とある航海士の帰還モノローグ)