しばイッヌの日々

いち平民のライフログです。ひととなり詳細については『自己確認』をご参照ください。

「首のない男」※未完

昔の夢を見ていた。

幼い頃しばらく住んでいた、山奥の田舎で、自然の中を、走り回っていた。

 

ある日、ちょっとした油断から、少年だった俺は、自動車事故に遭う。

それほど裕福ではない祖父母の家では、食べるものにこそ困らなかったが、娯楽品は専ら、手作りでまかなっていた。

どうしても自転車が欲しかった俺は、ねだっても買ってもらえないことが分かっていたので。

こっそり、大人用のものを拝借し、かくれて練習を重ねていた。

 

それだけで満足していればよかったのだが。

幼くも強い衝動欲求を抑えることが出来ずに。

町人に見つからないところを目指して、走り出していた。

 

峠に差し掛かった辺りで、急カーブを出会いがしらに、やや減速した軽トラックに跳ね飛ばされた。

 

※まとまったら、サイト(カクヨム)の方に収録します。とりあえず思いつきここまで。